なぜ介護事業をスタートしたのか?福留社長が語る社会貢献と理念について
なぜ介護事業をスタートしたのか?福留社長が語る社会貢献と理念について
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取材・執筆:有住 裕里 / 撮影:有住 裕里・青野 寿都
編集:有住 裕里
公開:2024年4月16日
Index
介護事業をスタートしたきっかけ
理念は、『敬護』
そもそもデイサービスとは
2021年1月1日、リハビリデイサービス(介護事業)として「コンパスウォーク都城鷹尾」を開所したピースホーム代表取締役の福留 秀和。現在都城エリアで3店舗を開設しており今後も展開を予定している。今回は、なぜ介護事業をスタートしたのか?その思いについてお話を伺った。

介護事業をスタートしたきっかけ

―ピースホームの代表として住宅事業を展開するだけでなく、別会社を設立し、介護事業も手掛けられています。きっかけは何だったのですか。
福留社長
6〜7年前に、建築関係のネットワークが主催する講演会に出席したことがそもそもの始まりでした。そこで話をされたのが、「コンパスウォーク」というリハビリデイサービスをフランチャイズ展開しているリハプライム株式会社の小池修代表取締役。その時は、介護には全く興味がなく、他人事のように考えていました。ただ、理想的な理念を掲げ、それを実践しているという話が強く印象に残りました。
―当時は介護に携わることになるとは思いもよらなかったんですね。
福留社長
そうなんです。マイホームを建てたいと考える多くの人は、20代後半から40代前半。一方で、デイサービスを利用される方は80代が中心。真逆の世代なんですね。ですが、2020年の7月に、小池代表が介護事業の事業計画書を持ってピースホームを訪ねてきたんです。しかも、小林市でデイサービスを展開した場合という現実的な計画書でした。
―それは驚きですね。なぜ小林市だったのでしょう?
福留社長
私の実家があるんです。そもそも小池代表が介護事業を始めたのは、介護が必要になったお父さまの施設探しがきっかけだったそうです。安心して任せられる施設が見つからず、だったら自分がやろうと会社勤めを辞めて創業したとのこと。なので出店する際は、自分の親が住んでいるエリアでの展開を勧めているという話でした。

―事業計画書を見た感想は?
福留社長
具体的な数字を見て、事業としての可能性を感じました。これまでも、住宅事業を通して社会に貢献しているという実感はあったのですが、日常生活が困難な高齢者をサポートするという介護事業は、もっと身近に、より具体的に社会貢献している実感が持てると思いました。
理念は、『敬護』

―事業展開の決め手は、小池代表が貫く理念だったとか。
福留社長
「敬護」という理念です。高齢者を介助して護る「介護」ではなく、人生の大先輩を敬って護る「敬護」。理念に基づき、高齢者が住み慣れた場所で、生きがいや誇り・充実感に満ちた生活を送ることができる社会づくりを実践していることに深く感動しました。それから、2020年9月に会社を立ち上げ、2021年1月1日に、「コンパスウォーク都城鷹尾」を開所しました。2022年9月に三股町、2023年3月に都城市高城町に開所し、現在3店舗を展開しています。ピースホームの本社が宮崎市にあるため、親が暮らす小林市にはなかなか目が届きづらく、ピースホーム・スタジオのある都城市での開所になりました。ですが、将来的には両親のいる小林市にも展開したいと考えています。
そもそもデイサービスとは

―そもそも「デイサービス」とはどのようなサービスなのでしょうか。
福留社長
一般的に、デイサービス(通所介護)は、安心して在宅生活を維持できるように利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護負担の軽減などを目的とした日帰りで利用する施設です。食事や入浴、レクリエーション、リハビリを行います。このうち「コンパスウォーク」は、食事や入浴がなく運動療法を中心とした「半日型」と、食事や入浴に運動療法・日常動作訓練などを行う「1日型」があります。展開している3店舗は全て「半日型」で、午前か午後の時間を選んで利用します。
―コンパスウォークは“リハビリ”デイサービスとのことですが、どのような特徴がありますか。
福留社長
歩行・機能回復に特化し、リハビリの専門家である理学療法士をはじめ、作業療法士・柔道整復師が常駐しているのが最大の特徴です。「半日型」は3時間の利用になるのですが、その時間内に利用者全員が科学的なリハビリやマッサージを受けることができます。看護師・生活相談員・介護職員もいて、利用者をしっかりサポートします。

―利用されている方の反響はいかがですか。
福留社長
介護事業に参入して初めて、デイサービス施設は「時間潰し」の運営をしているところが多いという現状を知りました。そのような中で、利用者さんから「スタッフが優しい」「居心地がいい」「ここに来ると元気になれる」と喜ばれています。社会的役割を果たし、地域に貢献していることを肌で感じることができるのは、自分にとっても大きな収穫でした。
―「敬護」という理念がスタッフに浸透しているということですね。
福留社長
今まで、「理念」というのはあくまでも理想の状態を指し、なんとなく現実味のない夢物語のようなものだと思っていました。ですが、コンパスウォークのスタッフは、常に理念に照らし合わせたブレのない行動を実践しています。「敬護」の主役は利用者さんですが、スタッフの協力や連携があってこそ。スタッフ同士が思いやり安心して働ける環境が築けたら、そこに集うみんなが幸せになるという好循環が生まれます。介護事業を手掛けたことで、理念に対する考え方が180度変わりました。
―ピースホームでは、「Smile for Life. Making Good Community.」を掲げ、家族がずっと笑って暮らせる住まいと地域で一番幸福度が高いコミュニティーを創造することを目指しています。
福留社長
理念の文言や主役は違っても、それを実践すれば幸せの好循環が生まれることに変わりはありません。迷ったときには立ち返り、貪欲に追求するものが理念だと考えます。ピースホームでは、2023年から掲げている理念に対し、会社や社員のあり方を見つめ直す「リブランディング」を始めています。

―今後、介護事業と住宅事業の相乗効果が生まれるといいですね。
福留社長
そうですね。介護事業ではさらに店舗展開をし、ゆくゆくは小林市にも出店したいと考えています。サービスの質もまだまだ上げられると思います。住宅事業においては、若いスタッフが多いので、いろんな経験をしてほしいと考えています。痛みをともなうことを恐れず、行動し成長してほしいです。お互いの仕事ぶりを見てもらったり、社員同士の交流の場を設けたりしようと思っています。業種は違ってもいい刺激になると確信しています。