
40坪の家の広さとは?間取り例2選や建てる前の注意点をご紹介
間取り
投稿日:2023年10月30日 更新日:2023年10月30日

目次
延床面積40坪とは?
延床面積40坪を畳(帖)計算すると、1坪=約2畳となります。つまり、延床面積40坪=約80畳の広さになります。40坪はかなり広い家になるので、リビングが広いのはもちろん、個室も広々とつくることが可能です。ちなみにピースホームで建てられるお客様は平均28坪の家を建てられる方が多いです。また、40坪の家の家族構成として、4人以上のご家族に適しており将来的に家族構成が変化した時もストレスを感じない間取りがつくれます。2階建ての場合は、吹き抜けをつくるとより開放的な間取りになります。ご家族の趣味スペースなどをつくって、楽しい時間を過ごせるような工夫もできます。
適した人数は大人4人程度
先ほど40坪という広さはかなり広いお家だということを説明しました。大人4人で暮らしても圧迫感を感じない広さです。そのため、家族構成が4~5人以上のご家族でも充分快適に暮らすことができます。また、坪数ごとに何人家族じゃないといけないという決まりはありません。二人家族で40坪の家に住まわれているご家族もいらっしゃいますのでどんな暮らしがしたいか?をまずは整理してみましょう。地域によっては、広さの感覚が異なりますので狭いと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。不安な方は、完成見学会や展示場を見学してご自身の目で確かめることをおススメします。ピースホームだと、以下の表のようなお家づくりが可能です。40坪だと広さにゆとりがありますので、将来的に家族構成に変化があったとしてもストレスを感じない間取りも可能ですし、それぞれの趣味を活かしたスペースをつくって、家族みんなが楽しめるお家づくりも可能です。
世帯人数別の目安面積一覧表
国土交通省による「住生活基本計画における居住面積水準」という資料がございましたのでご紹介します。分かりやすくお伝えすると、ご家族構成毎の家の広さの水準について記載されています。表の見る部分は「都市居住型」・「一般型」になります。家づくりを考えている方にとって表に記載されている最低居住面積水準については、あまり参考にならないかと思います。”本当に最低限必要な面積”と思った方がよいでしょう。さて、この表から40坪の場合を見てみると、家族構成が4人以上の家族に向いている広さということが分かります。4人家族の都市居住型では約29坪が水準であり、一般型の場合は約38坪が水準と記載されています。このようにみると4人家族だと40坪ぐらい必要なのかと思われるかもしれませんが、決してそうではありません。29坪のお家に4人家族が住まわれても充分だと思います。何よりご家族のライフスタイル・資金面など総合的に考えながら、必要な広さの家を建てることがベストです。また、実際にお家を設計する人の能力次第で広く感じたり狭く感じたりもします。
延床面積と土地の広さについて
土地と延床面積の関係を知るためには、「建ぺい率」と「容積率」という建築法規を知る必要があります。「建ぺい率」とは、土地の敷地面積に対して、どれくらいのお家が建てれるのかの割合のことを意味します。また、「容積率」とは、敷地面積に対して、どれくらいの延床面積でお家が建てれるのかの割合のことを意味します。(延床面積とは建物各階の床面積の合計のことを表します) 例えば、平屋で延床面積40坪に必要な敷地面積(建ぺい率50%、容積率100%)の場合であれば、敷地面積80坪の広さ(40坪÷50%=80坪)が必要です。2階建てだと、延床面積1階25坪+2階15坪とした場合、敷地面積50坪の広さ(25坪÷50%=50坪)が必要です。ちなみに、今回の場合は、延床面積40坪の家を敷地面積50坪に建てる場合、容積率80%の広さになり、指定容積率100%以下なので建築可能ということになります。計算式は、容積率=延床面積÷敷地面積×100%です。
40坪の家のメリット・デメリット
40坪の家のメリット
・広さにゆとりがあるので、ワークスペースや趣味部屋なども間取りに反映しやすい
・各個室やリビングも快適に過ごせる広さが確保できる
・将来的に家族構成が変化しても対応できる
・ビルドインガレージも実現可能
40坪の家のデメリット
・敷地面積の広さ確保が必要
・土地・建物ともに費用が高騰化する
・ゆとりのある間取りになるため、家事導線の確保を考えることが必要
・掃除する箇所が増える
延床面積40坪の家を建てるときのポイント
延床面積40坪の家を建てるときのポイントを4つの観点に分けてご紹介していきます。
間取りのポイント
まずは間取りについてです。40坪のお家を建てる場合、間取りを決めるにもある程度ゆとりがあります。そのため家事動線には気を付けましょう。間取りの打ち合わせをされる際にも距離感をある程度把握しておいて、水回りが遠くなってしまわないように、家事効率が悪くならないように意識しましょう。例えば、キッチンから水回りまでの距離がありすぎると家事効率も悪くなってしまいます。ご自身のライフスタイルをしっかり把握して、設計する担当者と打ち合わせされて下さい。また、趣味部屋などもつくることが充分可能です。ピースホームでは、最近コレクションを飾る部屋、釣り部屋、裁縫部屋など様々な趣味に合わせたお部屋を造っています。40坪の広さがあれば、アイランドキッチンも充分採用できます。料理をしながら家族の様子を常にみることができる安心な間取りをつくるのもおススメです。ペットを飼っているご家族であれば、お留守番時の猫ちゃん部屋をつくることもできます。このように40坪の広さがあれば理想のお家を造ることができます。そのためにも、ご自身のライフスタイルを把握して、設計担当者と細かな打ち合わせをされてみて下さい。きっと素晴らしい家が建つはずです。
屋外設計のポイント
屋外では、広々としたウッドデッキを採用したり、お庭を造ることもできます。ただし、土地の広さ・間取りの形状によっても確保できるかどうか変わってきます。どうしても広いデッキが欲しい方は、あらかじめ担当者に話をしておくとよいでしょう。また、叶えたい暮らしの優先順位を決めておくと理想の家に近づきます。その他にも、ガレージを採用することもできます。趣味の車やバイクのメンテナンスをしたり、家族でバーベキューできるような空間をつくることもできますよ。ただし、坪数が変わらなくても叶えたいことが多いと、比例して建築費用も増えていきます。予算のことも考慮して計画しましょう。
建物構造のポイント
建物には、お家を建てる上で構造上外すことができない柱があります。広々としたLRKや吹き抜けをつくる場合には、構造上安全なのかという点も意識することが必要です。しかし、一般のお客様は分からないと思いますので、不安な場合は設計担当者に確認しましょう。他の住宅会社に見てもらうことも効果的です。また、一般的に木造住宅が多いのですが、支柱と支柱の距離が長めに確保できる鉄筋コンクリート造を視野に入れもいいかもしれません。ただ、その場合木造に比べコストが高騰化するため注意が必要です。
税金のポイント
新築一戸建てには、固定資産税の減額措置がとられており、減額内容としては、新築から3年間(長期優良住宅は5年間)は税額が2分の1になるというものです。適用されるのは延床面積120平米(約36.3坪)までです。これを超える部分には本来の税額がかかりますので、注意が必要です。家づくりをするなら必ず知っておいた方がよいでしょう。ネットで検索するのも大事ですが、一番は住宅会社に直接聞いてみることがおススメです。
延床面積40坪の間取り例2選
延床面積40坪の実際の事例を見ていきましょう。間取りの参考にぜひご覧ください。
海外リゾート風な自然素材の平屋
こちらは4LDK49坪の平屋です。40坪という広さだからこそ、家事導線や家族全員が暮らしやすいような間取りにしています。家事動線として、主寝室からのキッチンまでとても短い動線にしています。さらに、洗濯・脱衣室・お風呂などの水回りもキッチンの近くに集めています。実はこの寝室から始まる家事動線が一直線になるように設計しました。趣味としては、音楽がお好きなご家族です。家族皆で楽しめるようにリビング近くにピアノやドラムが配置できる空間を確保しています。タタミコーナーを設け、鑑賞できるスペースも造りました。テレワークもされるお施主様なのでワークスペースも設けています。また、リビングのすぐ隣には大きなウッドデッキを造りました。
家事動線や大容量収納が見事!二世帯住宅の平屋
こちらは二世帯住宅で43坪の平屋です。よくある二世帯住宅は、玄関やリビングは共同で使うような間取りが多いのですが、40坪もあると完全に居住空間を分けることができます。こちらのお家は玄関が二つあり、居住空間は完全に分かれています。世帯別々に暮らすことができるので、プライバシーを確保しやすい間取りです。また、何か困ったときはお互いに助け合うこともできる理想の二世帯住宅です。
延床面積40坪の家を建てるときの費用相場とは
つづいて、延床面積40坪の家を建てる際にどのくらい費用がかかるのかご紹介していきます。
建築費の相場
40坪の家を建てる場合の相場ですが、住宅会社によって大きく異なります。ローコスト住宅で建築する場合でも2,000万円以上はかかってくるかと思われます。大手ハウスメーカークラスになると4000万以上を目安に考えていただけたらと思います。土地代は含まれてませんので、土地をお持ちでない方は土地代も必要となってきます。決して安くない金額ですので、40坪という広さが何故必要なのか?どんな暮らしがしたいのか?家族の暮らしに焦点を当てた計画が必要です。また、40坪という広さがどのくらいなのか展示場や見学会で実際にご覧になることもおススメします。家の広さの他にも耐震性・制震装置など、安全面でのご希望などはございませんか?水回りや塗り壁、エコカラット、無垢材などの仕様面でのご希望はありませんか?家には他にも家族の生活を支える大切なものがありますので、バランスが重要です。
土地の相場
建物40坪の家を建てる際に必要な土地の広さとしては、平屋の場合だと最低80坪、2階建てだと最低40坪が必要です。ただ、建物だけではなく駐車場やお庭なども当然必要となってきますので、ご家族の生活に合わせた敷地の大きさが必要です。費用としては宮崎中心地であれば土地代が2,000万は超えます。少し離れた田野や高岡など、価格を抑えて建物に費用をかけれるため最近は人気スポットです。また、良い土地はどんどん無くなっていきます。家づくりを2~3年後に考えている方でも、土地に関してはアンテナを張っていた方がよろしいかもしれません。家庭状況的に家づくりを早めることができて、仮に理想の土地が見つかったのであれば家づくりを始められることをおススメします。土地に関しては、家づくりを考えられている多くの方が調べています。昨今ではかなり競争が高まっている印象です。
40坪の家を建てる前に!抑えるべき注意点
家事動線について
40坪という広さだからこそ、家事導線の考慮が必須となります。下手をすると家事効率がかなり悪いお家になってしまいます。水回りの位置だけでなく広さや距離感などをある程度は感覚的に分かるようになっているとよいでしょう。そうなるためには、見学会や展示場に足を運ぶことが近道です。ご家族の生活を考えながら水回りや家族が過ごすリビング、その他趣味部屋など、暮らしやすい空間をつくることも大切です。バタバタとしやすい朝、夕方から就寝するまでの流れをイメージしてみましょう!そして、家族としっかり話して設計担当者に伝えましょう!
気密・断熱について
お家が広いと、エアコンが効きづらくなる可能性があります。特にお風呂は注意が必要です。室内との温度差が大きくなると、ヒートショックの可能性が高まります。防ぐためには、気密性能や断熱性能にも目を向けてみることです。気密性や断熱性能が高いと家族が健康的に過ごせるだけでなく、今話題の光熱費削減に大きく力添えしてくれます。気密や断熱性能は、住宅会社によってバラバラです。費用のことも視野に入れながら比較検討されてみると良いでしょう。
予算について
家づくりを検討されている方で一番多い注意すべきは、予算オーバーかもしれません。広いお家になればなるほど、起こりやすい問題です。家づくりには、建物や土地以外にも予算が必要です。予算オーバーにならないためには、資金計画が必要です。資金計画を行うことで、家づくり全体の予算バランスが確認できます。予算に限りがある以上すべての理想を叶えることは現実的ではありません。まずは一度理想を伝えてみる。そして、夢を叶えるための優先事項も考え、家族みんなが快適に過ごせる空間をつくっていくとよいでしょう。
収納空間について
お家が広いと収納面でごちゃごちゃとした見せたくないものが見えやすくなってしまう可能性もあります。予め収納量がどのくらい必要なのか?収納に関してスッキリ見えるように要望を伝えておきましょう。お家が広い分収納できるスペースの確保はしやすいため、住宅会社から提案された図面をみてどのような見え方になるのかも確認してみて下さい。スッキリ魅せるためには配置も大事ですが、扉を設けたり、ロールカーテンを設けたりすることで印象もガラッと変わります。
注文住宅 新築一戸建てを建てるならピースホームにお任せ
2002年に生涯安心して暮らせる家を造りたいという思いからピースホームを設立。宮崎県産の杉材・耐震等級3・制振装置MIRAIE・ダブル断熱・吹付断熱・国内最高峰のハイブリッドサッシLIXIL TW・タカラスタンダードの住宅設備など、私たちの家は細部にまで高性能な標準仕様が採用されています。2010年からは、ご家族の理想をよりカタチにするために建築家とコラボレーション。余計な線、余計な面、余計な動線をなくした引き算の家づくりでシンプルながらも飽きの来ないお家をご提案します。
まとめ
40坪の家を建てるにはクリアすべき注意点があります。しっかりと資金計画を立てること・間取りの工夫・土地選定がとても大事になってきます。プロの話も参考にしながら家族の要望も整理しつつ、理想の家づくりをしていきましょう!
この記事の編集者

中原翔
宮崎市江平本社で住宅アドバイザーをしている中原です。大きな声が私の取り柄です!お客様の家づくりのサポートを誠心誠意頑張らさせていただきます!