二世帯住宅の間取りについて徹底解説!メリット・デメリット、事例をご紹介!|宮崎の工務店ピースホーム

二世帯住宅の間取りについて徹底解説!メリット・デメリット、事例をご紹介!

間取り二世帯住宅

投稿日:2022年12月22日 更新日:2022年12月23日

今回は、二世帯住宅を建てたいお考えの方や二世帯住宅をご検討中の方向けにメリット・デメリットについてご紹介していきます。また、二世帯住宅は大きく3種類のタイプがあります。それぞれの特徴も紹介していきながら、弊社でご建築いただいた二世帯住宅の実例も含めご紹介いたします。

二世帯住宅とは?

そもそも二世帯住宅とはなんなのでしょうか?ここでは、ニ世帯住宅についてご紹介します!

二世帯住宅の間取りについて徹底解説!メリット・デメリット、事例をご紹介!

二世帯住宅の定義

親子それぞれのご家庭が一つ屋根の下に一緒に暮らすお家のことを「二世帯住宅」といいます。二世帯住宅の中には、玄関やキッチンなど全て共有しているお家もあれば、互いのプライバシーを尊重し世帯ごとに生活空間を分けている間取りもあります。 生活空間を分けるというのはご家庭によって様々です。世帯ごとに玄関が分けられていて、室内からは行き来できないようになっている間取りもあります。

近居や同居と何が違う?

近居とは、親世帯と子世帯が同じお家に暮らすことではありません。徒歩圏内でお互いに行き来ができる近さに住居がある暮らし方をいいます。必要に応じてお互いの家に行き来がしやすく、しっかりお互いのライフスタイルが守れるのもメリットです。また、同居とは二世帯で暮らすという意味よりも、もっと広い意味で用いられます。一般的な共同生活も同居と呼ばれています。近年では、同居のことをルームシェアと呼びますが、この場合、家族との同居は含みまず友人や知人と住んでいる場合に使われます。

 

そもそも二世帯住宅のメリット・デメリットは?

これから二世帯住宅を考えている方のために、二世帯住宅のメリット・デメリットについて解説致します。
二世帯住宅とは

メリット

子世帯の視点としては、子育てや家事など助けてもらいやすいという点が大きなメリットです。近年、共働きのご家庭も多く、特に兄弟が多いご家庭では、親に子育てをサポートしてもらえるのはとても助かります。子供の急な体調不良の時、どうしても仕事が休めないといった際に助けてもらる場合があります。また、仕事で遅くなってしまう場合にも、二世帯で暮らしていると両親がご飯を作ってくれたり、子供の面倒をみてくれたりとサポートしてもらいやすい環境が整っています。ご夫婦二人の時間も確保しやすいですよね。親世帯の視点としては、老後の心配が軽減されるというメリットがございます。健康状態が心配な方も、子供が近くにいることで不安も軽減されますよね。子世帯も親が近くにいるので健康状態を見守りやすくなります。また、介護が必要になった際も、食事や掃除など同じ家に住んでいるので何かとサポートしやすくなります。また、二世帯住宅は2つのご家族が賃貸で別々に家賃を払うより毎月の支払いが安くすむ場合がございます。二世帯住宅では一定の条件を満たした時、 税制面の優遇措置や補助金を受けられたりします。二世帯住宅は、居住スペースが増えるため必然と高額になるケースが多いのですが、補助金や税制免除をうまく活用できれば安く建てられるケースもございます。

デメリット

二世帯住宅のデメリットとして、まず生活音問題がございます。親世帯は早起きで子世帯は夜型など生活スタイルが世帯によって異なっていると音への配慮に気を使います。そのため、両世帯のライフスタイルを考慮した間取りを考える必要がございますのでご注意下さい。光熱費トラブルもデメリットとしてあげられます。こちらは光熱費がすべて共有の場合ですが、節約家か浪費家かによって光熱費の金額に差が出やすく問題になりやすいです。こちらのトラブルを回避するには、明確に負担割合を決めておくことがおすすめです。共有スペースでの使い方問題もあげられます。これまで二世帯で暮らして来なかった場合や、育ってきた環境が違う世帯が一緒に暮らすことになるとストレスを感じる場面も出てきます。キッチン・浴室・トイレなどを共用にしている場合、自分の使いたいタイミングで使用できないことも。また、間取りにもよりますが、プライベートがなくなってしまうという可能性もあります。お互いに干渉しないようにと思っても、目についてしまったらお互いの生活について、つい干渉してしまい生活の自由がなくなるケースもあります。注文住宅で二世帯住宅を建築される際は、プライベートが確保しやすい間取りを考えてみるとよいでしょう。最後に、相続問題がございます。二世帯でお金を出し合って住宅を建てた場合、親が亡くなった後に兄妹間での相続問題になりやすいです。遺産分割はトラブルになるケースが多いため注意が必要です。

 

二世帯住宅の間取りの種類

完全同居型

完全同居型は、寝室などのプライベート空間をのぞき、玄関・キッチン・リビング・水回りなど全てのスペースを二世帯で共有する間取りになります。同居している感覚が強く、二世帯間でのサポート体制をしっかりしたい方におススメです。

部分共用型

部分共有型は、玄関やキッチンなど一部分のみ共有する間取りのタイプです。共有する部分に特段決まり事はありません。ライフスタイル・用途別に分けてどの部分を共有するのか?決められるので、ちょうどいい距離感も保つことができ、比較的自由度も高い間取りです。

完全分離型

完全分離型は、個々の部屋はもちろん、水回りなども全て別々になっている間取りです。完全分離型は何といってもお互いのプライバシーを確保しやすいといった点がポイントとなります。

 

完全同居型について

完全同居型のメリット

親世帯と子世帯で生活リズムに大きなズレがなく、関係性も良好で、賑やかな暮らしをされたいという方には完全同居型がおススメです。完全同居型のメリットとして二世帯間のコミュニケーションがとりやすく、家族みんなの時間を楽しめることがあげられます。完全に同居しているので仕事が忙しい共働きのご家庭は、親世帯から家事や育児のサポートを受けやすくなります。また、部分共有型や完全分離型の間取りと比べて、建築費用と居住後のランニングコストが安くなるというメリットもあります。

完全同居型のデメリット

デメリットとして、各世帯のプライベート空間が少ないといった点があります。二世帯で生活リズムの大きく違うとお互いにストレスを感じてしまうこともあります。例えば親世帯が早寝早起きの場合、生活音に気を遣ってしまいお互いにゆっくりとできないといったケースです。他にも居住空間を除いたスペースを共有しているので、キッチンの使い方や掃除方法について不満を感じる場面も出てくる可能性があります。また、完全同居の場合、友人や知人を家に呼びづらいといったケースもあります。このようなデメリットを解消するには、事前に話し合うことも大事ですが間取りの工夫次第で大きく軽減できます。

 

部分共用型について

部分共用型についてメリット

部分共有型は、完全同居型よりもプライベート空間を確保しやすくお互いの生活に配慮した生活ができます。たとえば、玄関・廊下・トイレ・浴室のみ共有してその他のスペースを分ければプライベート空間を確保することができます。完全共有型よりもプライベート空間を確保しやすく、完全分離型よりも素早くコミュニケーションがとれるといった「ちょどいい距離感」で快適に暮らすことができます。また、部分的に共有しているスペースがあるため、完全分離型の住宅よりも建築コストを抑えられるといった側面もございます。

部分共用型についてデメリット

デメリットとして、世帯別でどのくらい光熱費がかかっているのか明確化しにくいといった点です。完全分離型のように、設備関係がすべて分けられている訳ではありませんので、負担割合をあらかじめ決めておく必要があります。また、共有スペースの掃除の役割や掃除方法なども、あらかじめコミュニケーションがとれていないと後々ストレスになりやすいでしょう。その他、使いたいタイミングで被ってしまう、生活音が聞こえるなど完全同居型と同じようなデメリットがあります。部分共有であっても、同居する世帯に対しての配慮は欠かせません。どこまで共有するか設計時にしっかり打ち合わせすることをおススメします。

 

完全分離型について

完全分離型についてメリット

完全分離型のメリットとして、各世帯が設備関係や生活空間を分けるためお互いのライフスタイルを尊重して暮らすことができるのが大きな利点です。設備関係が分かれているので光熱費もしっかりと分けることができます。また、掃除の役割分担や清掃方法についてのトラブルもなくなります。プライベート空間も保たれつつ、隣に住んでいるのでサポートを求める場面で相談に行きやすいというメリットがあります。ご友人や知人を呼びやすいこともメリットとしてあげられますね。他にも親世帯お亡くなりになった際、親族に貸すこともできますし、賃貸物件として一般の方に貸し出すこともできます。

完全分離型についてデメリット

完全分離型の場合、各世帯に必要なスペースや設備関係をそれぞれ分けて建築します。そうすると必然的に建築費は高くなりますよね。各世帯に必要なスペースを確保するということは建築面積も大きくなります。つまり、建物が建築できるような大きな土地が必要になってきます。完全分離型は、建築費ももちろんですが土地の費用も他2つのタイプと比べると高額となるケースが多いです。また、他の暮らし方に比べ共有部分はほとんどありません。積極的にコミュニケーションをとらないと顔を合わせる機会も少なくなってしまうので、注意が必要です。とはいえ、一番の心配はコスト面だという声が多いので完全分離型をお考えの方はライフプランをされることを強くおススメします。将来的にどんな費用がかかってくるのか?建てることはできるが生活が圧迫されないか?事前にライフプランを実施して不安を解消しましょう。

 

 

二世帯住宅を検討する際に考慮すべきポイント

建築後に後悔しないために、二世帯住宅の建築時に必ず注意する点を解説致します。

騒音トラブルの対策

二世帯で生活をする上で多く耳にするのが騒音トラブルです。騒音トラブルは間取り次第で軽減することができます。まず、どんな音が騒音やストレスに感じるのか一緒に暮らすご家族全員で話し合いをしましょう。たとえば、生活音が出やすいキッチンやお風呂などの水回りをひとまとめにし、寝室は音が出やすい玄関やリビングから離した間取りにすると軽減できます。各世帯の生活実態を見直し、騒音となる原因を知ることで騒音トラブルが発生しにくい間取りになります。

バリアフリーで安全な住まいに

親世帯の年齢にもよりますが、ご高齢の方が暮らすにはお家の中に手すりの取り付けや段差の解消、滑りにくい床材で転倒防止を心がける必要があります。どうしても段差がでてしまうエリアはスロープを設置することで、転倒防止や車椅子での往来がスムーズにできます。バリアフリーに特化したお家を建てると費用も高額になってしまいますが、各自治体で補助金制度を行うところもあるのでお住まいの自治体の補助金制度をチェックするとよいでしょう。

暑さ寒さ対策

暑さ寒さに対する感覚は年齢とともに衰えてきます。熱中症やヒートショックを防ぐために、室内での急激な気温の変化がない快適な温度を保つことは大切です。たとえば真冬の深夜にトイレに行くとき、暖められた布団の中と寒い廊下やトイレで体感する温度差は20℃近くにもなります。気温の変化が出やすい浴室、トイレ、廊下などの寒さ対策が必要です。トイレは暖房便座、浴室暖房乾燥機などを設置することで大きく改善されます。もちろん予算の問題もあるので、可能な部分から取り入れ快適な暮らしを目指しましょう。

 

二世帯住宅の費用について

二世帯住宅は一般住宅より建築費用が割高になります。少しでも費用を抑えられるように、費用相場を知っていきましょう!

二世帯住宅の費用相場

完全同居型の場合、建築費用の目安は2,100万円~3,200万円です。坪数としては30~40坪程度の大きさになります。他のタイプと比較して一番費用が抑えられえるのが完全同居型です。部分共有型の建築費用の目安は2,500万円~3,800万円になります。こちらは35~45坪程度の大きさです。ここで注意点ですが、部分共有型は共有スペース次第で価格が大きく変動します。設計時にしっかりと打ち合わせされることをおススメします。完全分離型の場合、建築費用の目安4,000万円~5,500万円です。こちらは1棟30~40坪のお家を2棟分したとお考え下さい。完全分離型は、他の2タイプよりも高額になりやすいのでご検討される際はライフプランをされることをおススメします。※建築費用に土地代は含まれておりません。また、こちらの金額はあくまで目安となりますので、二世帯住宅をお考えの方は住宅会社と直接打ち合わせされることをおススメします!

二世帯住宅に活用できるの補助金

補助金を上手く活用すれば通常よりもお得に二世帯住宅を建てられます。しかし、二世帯住宅の補助金は制度によって中身が大きく異なるので「条件」に要注意です。2022年で受けられる可能性の高い補助金制度は「LCCM住宅整備推進事業」「こどもみらい住宅支援事業」「地域型住宅グリーン化事業」「ZEH補助金」です。経済情勢に応じて新制度が創設されたり、既存の制度内容が変更することもあります。また、住宅会社によって補助金を受けられない場合もあります。事前に住宅会社に確認して補助金を受けられるかどうか確認しておきましょう。補助金を上手く活用するには常にアンテナを張り、最新の情報をチェックしておくことが大切です。分からない際は、気軽に住宅会社に聞いてみてくださいね!

二世帯住宅を建てる際に知っておくべき税金の知識

二世帯住宅は、一般的な住宅よりも費用がかかります。できれば、控除や減税措置を使って節税しながらローンを返したいですよね。二世帯住宅で対象となる軽減措置は「不動産取得税」「固定資産税」「都市計画税」「住宅ローン減税」などがあります。しかし、税金の種類で優遇措置を受けるための要件が異なるので注意が必要です。これらの税制の優遇を受けるためにはそれぞれの税金の詳細を知っておく必要があります。ネットで調べられるのもよいですが、詳しく知りたいという方は住宅会社に確認しなければ分からないことも多々ありますので直接確認されることをおススメします。

 

二世帯住宅の実例

こちらの二世帯住宅は、玄関から1本の動線でご両親の寝室に行けるように設計しました。車椅子生活をご予定の方や、デイサービスを頻繁に利用される方にとっても移動しやすい動線設計です。独立洗面台は車椅子の方でも使いやすいように高さ・幅を考えています。また、廊下やトイレは通常より広めに設計しています。ご両親の部屋からすぐ水回りに行けるように間取りを考えており、部屋にはドアが2つあります。ドアの位置も生活動線に合わせて設置しています。LDKは約15帖です。勾配天井にすることで開放的な空間を演出しつつも、各世帯のプライバシーを確保するために吹き抜けにはせず、1階と2階の空間をしっかり分けています。このように将来のことも考えて設計することが、快適に暮らせるお家を建てるポイントになります!

 

まとめ

二世帯住宅は、騒音やプライバシーの確保で悩む方も多いかと思います。しかし、家族で支え合って生活できる二世帯住宅はとても魅力的であり、メリットも沢山あります。高額な二世帯住宅でも対象となる補助金や税金対策でお得に建てることもできます。間取りや設備など工夫することで、各世帯の家族みんなが快適に暮らせるようにしっかりと考えていきましょう。

この記事の編集者

冨岡里那

宮崎市江平本社で住宅アドバイザーをしている冨岡です。お客様のマイホームが完成して、ご家族全員が喜ばれている姿にいつも感動しています。お客様にとって人生が豊かになるようなご提案をさせていただきます。

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