
リビングの間取りで失敗しないためのポイントを解説!目的別・悩み別の間取り事例も紹介!
間取り住宅事例
投稿日:2023年10月30日 更新日:2023年10月30日

目次
家庭内で多くの時間を過ごすリビングルームは、誰もがくつろげる空間にすることが重要です。この記事では、リビングルームの間取りに焦点を当て、失敗しない間取りのポイントや快適なレイアウトのアイデアを、具体的な画像とともにご紹介します。家づくりの際の参考にしてください。
リビングの間取りで失敗しないためのポイント
家庭の中心であるリビングルームは、家族が一日で多くの時間を過ごす場所です。後になって「住んでみたら不便だった」と後悔しないように、慎重に間取りを検討する必要があります。快適なリビングを実現させるために、まずは以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
ポイント①間取りごとにメリット・デメリットを整理して選ぶ
どんな間取りにも良い点と悪い点が存在します。ある間取りが魅力的でおしゃれに見えることもありますが、外見だけに惹かれて決めてしまうと、実際に住み始めてから不便さや不満を感じることがあるでしょう。
たとえば、以下の2つの例を見てみましょう。
<例1>壁が少ない
https://www.shutterstock.com/ja/image-photo/modern-wooden-home-interiors-1009463602
壁が少ない間取りは、限られたスペースを広く活用できるという点はメリットですが、一方でプライバシーへの配慮が足りないことや、暖房効率が低下して光熱費が高くなるというデメリットもあります。
<例2>リビングダイニングとキッチンが分かれている
https://www.shutterstock.com/ja/image-photo/modern-kitchen-house-equipped-appliances-2255428561
リビングダイニングとキッチンが分かれている間取りは、匂いや煙の広がりを防ぎ、来客からキッチンが見えないといったメリットがあります。しかし、いくつかのデメリットも存在します。
一つ目は、料理をダイニングまで運ぶ手間がかかることです。二つ目は、料理中にリビングにいる子どもの様子を見守ることが難しい点です。
最終的には、このような間取りを採用するかどうか、またはデメリットを解消するための工事を行うかどうかは、慎重な判断が求められます。
ポイント②実際に送りたい生活になぞらえて間取りを考える
間取り図を作成した後、家族の移動経路と家具の配置を考慮して設計することで、実際の生活で問題が生じないようにできます。人が移動する際の経路を動線といいますが、特に重要なのは「家事動線」と「生活動線」の二つです。家事動線は、料理、洗濯、掃除などの家事を行う際の移動経路を示します。一方、生活動線は、リビングからトイレやお風呂などへの移動経路を指します。
例えば、下の例では、2階平面図では生活動線と家事動線が交差しており、家族が頻繁に交差することになります。一方、1階平面図では生活動線と家事動線が交差せず、移動がスムーズに行えます。家事と生活の動線ができるだけ交差せず、室内での移動が円滑な間取りは、快適な生活を実現する要素となります。使い勝手の悪いリビング間取りの例には、家族の動線がソファとテレビの間を通る間取り、来客時にキッチンが丸見えになる間取り、リビングからしか洗面所へのアクセスがない間取りなどが挙げられます。
出典:https://www.reform-guide.jp/topics/living-madori/
リビングを快適にするレイアウトのアイデア
リビングをスタイリッシュで居心地の良い空間にするには、間取りの工夫だけでなく、家具の配置にも注意を払うことが不可欠です。くつろげるリビングを作り上げるためのアイデアをご紹介します。
アイデア①遠近法を利用する
遠近法を利用して、視線の方向に合わせて家具を低く配置すると、空間の奥行きが際立ち、部屋が広く感じられます。リビングテーブルやソファ、テレビ台などを低くするだけでなく、カーテンを淡い色や小さな柄のものに変えると、より効果的です。
また、視線に沿った配置に合わせて、奥行きのある絵やステッカーを飾ることで、空間を広く見せるテクニックもあります。
<ポイント>
・視線の方向に合わせて家具を低く配置する
・カーテンは淡い色や小さな柄のものを選ぶ
・奥行きのある絵や写真などを飾る
アイデア②ゆったりくつろげるスペースを確保する
リビングスペースが狭く、十分な広さが確保できないと、くつろげません。生活する上で必要な一定のスペースが必要です。
リビングスペースで確保すべき目安としては、ソファとテーブルの間が約30〜50cmです。また、テーブルからテレビまでは60cm以上が目安と考えるとよいでしょう。リラックスして過ごすためには、この程度のスペースを確保することが理想的です。
もしリビングスペースが狭い場合は、奥行きの小さい家具を選ぶことや、テーブルを置かないなど、思い切った工夫をする必要があります。ただし、テーブルを置かない場合でも、テレビと視線が近すぎないように、目からテレビまでの間隔は130cm以上を確保することが推奨されています。
アイデア③統一感をもたせる
https://www.shutterstock.com/ja/image-photo/ceiling-living-room-house-1949133508
リビングはくつろぎの場所ですから、落ち着いた空間にしたいものです。そのためには、家具のスタイルを統一することが重要です。リビングは物が増えやすく、物や色があふれがちになりますが、統一感があれば、物を出しっぱなしにしても、どこか調和が感じられます。素敵な小物でも、テイストが合っていないと印象が乱れてしまいます。それはテイストに統一感がないからです。すべての家具を変えることができない場合でも、大きな家具に統一感のあるテイストを持たせつつ、小さな小物類を選ぶ際に同じテイストを意識すると、統一感が生まれます。
【目的別】リビングの間取り例
リビングの間取り例を、目的別に3つご紹介します。
①家事動線の最適化
②アイランドキッチン
③コンパクトながら広く見える
目的別間取り➀「家事導線を最適化する間取り」
廊下や他の不要なスペースを削減し、リビングを中心に個室や水回りへのアクセスがスムーズになる家事動線を実現しました。
事例はこちら: 家事ラク動線を熟考!開放感あふれるナチュラルな平屋
詳細はこちらをタップ
庭のドッグランでワンちゃんを遊ばせた後、室内に入る際に、汚れた手足を簡単に洗える場所に洗面所を設置しました。玄関から帰ってきた際に、リビングを通らずに直接洗面所やお風呂に行けるので、便利な動線となっています。
事例はこちら: コンパクトながらたっぷり収納できる、スッキリ賢い間取りの平屋
詳細はこちらをタップ
目的別間取り➁「アイランドキッチンにしたいときの間取り」
主婦あこがれのアイランドキッチンは、調理スペースやシンクが壁から独立したタイプのキッチンです。「アイランド」という言葉通り、キッチンは島のように壁から離れて配置されています。このスタイルでは、キッチンの両側から自由に出入りでき、あらゆる方向から調理が可能です。家事をしながらでも家族や友人との交流が楽しめます。また、カウンターを介して食事の配膳がスムーズに行え、家事時間を短縮できるのもメリットです。
事例はこちら:開放的空間が心地よいナチュラルな家
詳細はこちらをタップ
目的別間取り➂「コンパクトだけど広く感じるリビングにしたいときの間取り」
玄関ホールの扉を開けると、広々とした18.4帖のリビングが広がります。この平屋は約23坪ですが、想像できないほどの広さと開放感があります。
事例はこちら:コンパクトでも開放感抜群!回遊動線のある23坪の平屋
詳細はこちらをタップ
子供部屋や寝室を必要なだけの広さに調整することで、21.5帖のリビングダイニングキッチン(LDK)を実現できました。
壁付けの背面キッチンを設置することで、リビングのスペースが広がりました。壁に取り付けられるため、アイランドキッチンと比較してデッドスペースがほとんど発生せず、これによりリビングやダイニングエリアを広々と使うことができます。狭いワンルームのような家でも、壁付けキッチンを採用することで、キッチン周りのスペースを確保できます。壁掛けキッチンはスペース効率の面で優れていることがメリットです。
事例はこちら:コンパクトで賢い平屋
詳細はこちらをタップ
【悩み別】リビングの間取り例
ここでは、リビングの間取り例を悩み別に2つご紹介します。
悩み別間取り①家族と顔を合わせることができる間取りにしたい
南側には広大な窓があり、1階と2階の両方から豊富な光が室内を明るく照らしています。さらに、リビングに階段を配置することで、毎日家族と顔を合わせる機会が増え、心地よい空間となっています。
事例はこちら: 「美しさと機能性」を追求したモダンハウス
詳細はこちらをタップ
キッチンには、家族全員が一緒に食事を楽しむことができるよう、特別に丸みを帯びたカウンターを設置しました。このカウンターは、家族の顔を見ながら楽しい食事を共有できるように、家族の要望に応えるために造られました。
事例はこちら:家族全員の理想が詰まったナチュラルな平屋
詳細はこちらをタップ
悩み別間取り②リビング収納に困らない間取り
寝室内には、4.1帖のウォークインクローゼットがあり、洋服や小物などさまざまなアイテムを収納できます。
キッチンの隣には便利な広々としたパントリーがあります。このパントリーには、作業カウンターと可動棚が設置されており、収納力が抜群で、必要なアイテムを効果的に収納することができます。
事例はこちら:収納空間と家事ラク動線がすごい!回遊できる28坪の平屋
詳細はこちらをタップ
リビングとダイニングの間には、便利な共有カウンターが配置され、リビングエリアには効果的な収納スペースが設けられています。収納スペースが適切に配置されたこのレイアウトにより、室内が整然とし、すっきりとした印象を与えます。
事例はこちら:コンパクトで開放的!ロフトのある平屋
詳細はこちらをタップ
注文住宅を建てるならピースホーム
ピースホームは、注文住宅や新築一戸建てを手掛ける建設会社です。お客様の希望に真摯に耳を傾け、間取りのメリットとデメリットを丁寧にご説明した上で、依頼主様の送りたい生活に寄り添った提案を行います。ピースホームのスローガンは「主人公は、家族」です。私たちは、高額な住宅ではなく、手頃な価格で安心の住まいを提供する使命を担い、長く愛される家を築くことを重視しています。
ピースホームでは、お客様のニーズに合わせて3つの家づくりスタイル、ARCHI・CRAFT・CASAを提案しています。予算や性能、ライフスタイルに併せて適切なベースを選び、カスタマイズすることも可能です。注文住宅をご検討中であれば、ぜひお気軽にピースホームにご相談ください。無料相談会も随時開催中です。
宮崎の工務店・注文住宅 新築一戸建てならピースホーム
https://www.peacehome.jp/
まとめ
リビングの間取りを考える際には、家事や日常の動線を意識することが非常に重要です。これによって、部屋の使い勝手が大幅に向上します。現在の生活状況に適した間取りはもちろん大切ですが、将来の生活を見据えたプランニングも欠かせません。数十年後も快適に過ごせるような間取りを考えることが、家を建てる際の鍵となります。家族の生活リズムを考慮し、将来にわたって住み続けられる快適な空間を計画してみましょう。
この記事の編集者

青野寿都
ピースホームで広報として江平本社に勤務しております。青野です。